2006年7月16日、梅雨明けした(と思われる)とはまだ聞いてないけど、 空の色や雲の形を見ると、もう明けたことにしてもいいでしょう、というかんじの天気だった。
午前10時には高知市西部にある、でこぼこの自宅の中のライオン形寒暖計は35度をさしていた。
早朝より高校剣道部の次女の練習試合の運転手として一仕事した後だし、 お迎えの時間までは、まだずいぶんあるので、実に正月に山姥の滝に挨拶に行って以来 半年ぶりに滝へ。 青い空と夏の雲が「さっさと滝の水しぶきでも浴びてこんかい!」と言っているのだ。
長女も学校忙しいし、カミサンは体休めたいというので、これまた久々に一人でおでかけ。 昨今はガソリン代が高騰してるので通勤の役目を自転車に奪われてしばらく出番の無かった 90ccバイクにまたがり、いざ鏡方面へ。
鏡川を遡り、鏡ダム右岸を抜けて、鏡川支流の穴川川がダム湖へ流入する地点で 左に折れる。高知市朝倉の家からここまで約20分。 狭くて屈曲の多い簡易舗装路をぐいぐいと高度を上げつつ約10分で樽の滝入り口に到着。
滝入り口より、ほぼ水平な道をわずかに行くと穴川川にかかる橋があって、 渡ると龍神様への参道への入り口を示す鳥居がある。 滝での安全を祈念して参道へ入った。
参道には木漏れ日があふれて明るい雰囲気、鳥居からは上り坂だ。
穴川川の渓流を左に見ながら、坂道は少しずつ斜度を増していく。
やがて右手に小さな滝を見てさらに登る。 この滝はふだんは、水量が少なくて滝には見えない事が多い。
急坂を登りきると二つ目の鳥居があって、その先に本殿がある。 樽の滝本体はまだ少し先だけど、すでに「どーどー」と瀑響。 本殿の左側をすり抜けると樽の滝の下段(樽の滝は二段の滝)の下の方に出られるが、 今日は右手の坂を登って、下段直下に向かった。
道はなかなか滑りやすく、フツーの運動靴で来てしまった自分のアホさかげんに 自分でツッコミをいれつつ木の根を手がかりに登った。
登りの途中で樹々の隙間から夏の青空が見えた。
登りきった所から今度は滑りやすい濡れた岩肌をみっともない格好で 川の方へ向かう、と樽の滝の姿。 今まで見た中で一番水量が多く、どこにいても水しぶきを浴びる事になった。
下段直下より飛沫を浴びつつ樽の滝全景を見る
一旦もとの道に戻り、 ステンレスの鎖とロープをたよりに濡れた岩を伝って滝上段へ向かった。
写真ではわからんけど、ちょっとこわいくらいの崖なのだ。
途中、桟道を渡って最後のクサリ。 仰ぎ見ると樽の滝上段。 響き渡る瀑響、一面の滝飛沫。
そして、樽の滝の勇姿にほれぼれ。
長くなったので後編につづく...